雪の中のわんことにゃんこ
2016-01-26(Tue)
このクソ寒いのに外温性動物を飼育している皆様、こんばんは。
電気代も顧みず完璧に保温された部屋ん中見回してたまに溜息つくでしょう?
「ナニやってんだろ、俺・・・」的な(笑)
その意気やよし。
無意味な事ほど美しい。
無償の愛ってやつ。
そうだろう?
あたし?あたしは金をとる。
無償の境地にはまだ辿り着けない。
カネがすべてか?いや、そうじゃない。
ただ、最後の昭和の名残りを残した世代。
GHQの徹底した戦後教育はこの国から魂を奪い資本主義を植え付けた。
それは開放的な趣を呈しつつもその実、抑圧された性質のものでもあった。
古い因習を捨て、米国的な資本主義、進歩的な日本という「因習」を作り上げた。
時代が代わる時にはよくある話さ。
敗けた時は掲げたスローガンやイデオロギーから親の仇のように排除される。
大儀や正義は常に変化する。
自分の中に義を見るなら、無意味な事はそれに近い。
有償だと曇る思考が無償ならクリアでどこまでも純粋だ。
そういったクリアな思考の中からこそ新しい発見も生まれるのだろう。
イカれたオタクほど純粋な思考やそれに至る動機を持っている。
有償の味を覚えたわたしはもうオタクには戻れない。
ふっ 偉そうに・・・まるで儲かってる店みたい(笑)
一端の商売人のつもりか、オメー?このトーシロが!って言われそう。
いや、実際に儲かったならその時こそ純粋な思考ができる気がする。
要はうちで生体買ってください!ってハナシよ。
さておき、今週末もう静岡だってじゃない、どうしよう?
何にも用意してないわ・・・いつもの事か?
用意ってもな・・生体のパッキングなんて前日しかできねぇし・・
いつもと変わらず世話するしかやる事はないかな?
ベルモリドラゴン
数か月前の卵はダメだった・・
初産だ。 そんな事もある、と前向きに受け止めて、また抱卵を確認。
挫けぬ心さえあれば敗北にはならぬ。
メスもまた一回り大きくなったし、今度こそはと期待する。 はよ産め。
ベルの赤ちゃんなんて感動モノだぜ!
モリドラゴンはいいよ、最高にいい。
いかにも外国のトカゲって感じの可愛くもないルックスがとくにいい。
やっぱ爬虫類のペットはね、グロさと言うか、禍々しさが必要よ。
ラコダク関係も今は産卵に忙しい。
熱帯種でCBモンで、もはや繁殖期もクソもない雰囲気の彼等でも憶えている。
こういった季節の変化、
どんなに保温しても家庭用のエアコンじゃ外気の影響をモロに受ける。
その不完全な雑さが、安っぽさがいい。
管理温度に自然なメリハリをつける。 自然な・・かどうかはわからん。
とにかくメリハリをつける。
こいつらもやっぱ雨降ってる季節に産卵するんだろうか・・
んじゃ、雨でも降らせてみよう。暖かい雨?冷たい雨?
さぁ、どうでしょうね。
やるじゃないか!チャホウア・メス個体Aよ!
今期はよく潜り込むな、オイ!
褒めてつかわす。
お前は器量が悪いのだから、せめて骨盤は丈夫じゃないとな!
この徳島でも雪は降る。
とーつにハナシ変えんな、ボケ! とお思いか?
私の得意とする爬虫類、中でも有鱗類は冒頭でも述べた通り外温性動物。
寒冷地には分布を拡げる事ができない。とくにトカゲは代謝率にとって典型的な例。
哺乳類の拡大と進化には寒い中でも変わらず活動が可能なこの内温性が関わっている。
以前はよく変温動物、恒温動物などと呼び分けられていたが、もはや死語。
実際にアンデスイワイグアナは外気温より高い体温を維持して活動できるし、
メルテンスオオトカゲやオサガメは水温、海水温より高い体温を保つ事は有名。
現生の哺乳類でも貧歯類は比較的代謝率が低い。
身近なところでは冬眠する齧歯類や翼手類なども基礎代謝は高いが恒温性は低い。
とくに翼手類などはトーパー機能という休息時と活動時で代謝を変化させられるという
哺乳類らしからぬ省エネ的な生理機能を見せる。
問題なのは変温だの恒温だのではなく、内温性か外温性かと言う事だ。
内温性は自らのエネルギー消費によって温熱を生み出す事ができる。
爬虫類から進化した哺乳類。
だが爬虫類とは違うプログラム、違う設計図で哺乳類の歴史は始まる。
多くの脊椎動物が省エネルギー化をねらいとした戦略である。
消費を抑え、限りある資源や条件の下で生きようという保守的な戦略。
この国に生まれたのだからこの国に合わして生きる、みたいな。
あ、画像は気にしないで。
色気のないハナシだからちょっとブレイクよ。
哺乳類の取った戦略は幅広い適応と分布の拡散につながる。
ホッキョクギツネは-50℃の世界で生活する。
コウモリは大洋を越えて絶海の孤島にまで分布する。
生活様式の多様さ、生態におけるバリエーション、爬虫類を圧倒する。
うおおっ! (イッたらしい)
高い基礎代謝率、それに加え、哺乳類の最大の特徴、泌乳。
他の脊椎動物と一線を画すのはこの繁殖様式である。
子の世話をする脊椎動物は哺乳類以外でも普通に存在する。
鳥類は雛に餌を運び、スキンクやニシキヘビ、コブラは卵を守る。
ワニは1年以上も子を保護する。
ただ、これらの動物ははっきりいって胎生でも卵生でも産み落とした時点で
事実上、繁殖の儀式は終了している。
どう?男性諸君、 ヌケる?
雛に餌を与える? でもそれは外界の原資を利用しているに過ぎない。
つまり外温性と同じく環境に依存した子どもへのケア。
爬虫類で産後の子へのケアは約束されていない。行わない種も多いから。
託卵する鳥類も何も実の親でなくとも事足りる。
だが、哺乳類の初乳には多くの免疫グロブリンが含まれる抗体付きの栄養食。
母親が子育てを拒否するのが難しい状況になるようにプログラムされた進化。
育児放棄を困難にする授乳能力をはじめから標準装備しているのである。
交尾、妊娠、出産、授乳による育児、というストーリーで編成されている。
子がいなくなっても乳は張る。
育児までが生理機能として組み込まれてる点で劇的な進化なのである。
内温性の獲得、泌乳、外界の環境に依存せず今までの限定を解除する。
自らの生み出す温熱や栄養成分で自然界に対抗しうる画期的な戦略。
雪の中のイヌやネコを見て哺乳類の成功を考える。
この、ゴエモンのイヤそうな表情ったら・・
ここまで話せばわたしが実は哺乳類の方が好きなのが露見してしまったろう。
今度、機会があれば大好きな翼手類や鯨偶蹄類についてブログを書こう。
ちなみに、脊椎動物に於いて最大の劇的な限定解除は哺乳類ではなく、
両生類から爬虫類への無羊膜卵→羊膜卵に尽きると思っている。
では、また次回~
電気代も顧みず完璧に保温された部屋ん中見回してたまに溜息つくでしょう?
「ナニやってんだろ、俺・・・」的な(笑)
その意気やよし。
無意味な事ほど美しい。
無償の愛ってやつ。
そうだろう?
あたし?あたしは金をとる。
無償の境地にはまだ辿り着けない。
カネがすべてか?いや、そうじゃない。
ただ、最後の昭和の名残りを残した世代。
GHQの徹底した戦後教育はこの国から魂を奪い資本主義を植え付けた。
それは開放的な趣を呈しつつもその実、抑圧された性質のものでもあった。
古い因習を捨て、米国的な資本主義、進歩的な日本という「因習」を作り上げた。
時代が代わる時にはよくある話さ。
敗けた時は掲げたスローガンやイデオロギーから親の仇のように排除される。
大儀や正義は常に変化する。
自分の中に義を見るなら、無意味な事はそれに近い。
有償だと曇る思考が無償ならクリアでどこまでも純粋だ。
そういったクリアな思考の中からこそ新しい発見も生まれるのだろう。
イカれたオタクほど純粋な思考やそれに至る動機を持っている。
有償の味を覚えたわたしはもうオタクには戻れない。
ふっ 偉そうに・・・まるで儲かってる店みたい(笑)
一端の商売人のつもりか、オメー?このトーシロが!って言われそう。
いや、実際に儲かったならその時こそ純粋な思考ができる気がする。
要はうちで生体買ってください!ってハナシよ。
さておき、今週末もう静岡だってじゃない、どうしよう?
何にも用意してないわ・・・いつもの事か?
用意ってもな・・生体のパッキングなんて前日しかできねぇし・・
いつもと変わらず世話するしかやる事はないかな?
ベルモリドラゴン
数か月前の卵はダメだった・・
初産だ。 そんな事もある、と前向きに受け止めて、また抱卵を確認。
挫けぬ心さえあれば敗北にはならぬ。
メスもまた一回り大きくなったし、今度こそはと期待する。 はよ産め。
ベルの赤ちゃんなんて感動モノだぜ!
モリドラゴンはいいよ、最高にいい。
いかにも外国のトカゲって感じの可愛くもないルックスがとくにいい。
やっぱ爬虫類のペットはね、グロさと言うか、禍々しさが必要よ。
ラコダク関係も今は産卵に忙しい。
熱帯種でCBモンで、もはや繁殖期もクソもない雰囲気の彼等でも憶えている。
こういった季節の変化、
どんなに保温しても家庭用のエアコンじゃ外気の影響をモロに受ける。
その不完全な雑さが、安っぽさがいい。
管理温度に自然なメリハリをつける。 自然な・・かどうかはわからん。
とにかくメリハリをつける。
こいつらもやっぱ雨降ってる季節に産卵するんだろうか・・
んじゃ、雨でも降らせてみよう。暖かい雨?冷たい雨?
さぁ、どうでしょうね。
やるじゃないか!チャホウア・メス個体Aよ!
今期はよく潜り込むな、オイ!
褒めてつかわす。
お前は器量が悪いのだから、せめて骨盤は丈夫じゃないとな!
この徳島でも雪は降る。
とーつにハナシ変えんな、ボケ! とお思いか?
私の得意とする爬虫類、中でも有鱗類は冒頭でも述べた通り外温性動物。
寒冷地には分布を拡げる事ができない。とくにトカゲは代謝率にとって典型的な例。
哺乳類の拡大と進化には寒い中でも変わらず活動が可能なこの内温性が関わっている。
以前はよく変温動物、恒温動物などと呼び分けられていたが、もはや死語。
実際にアンデスイワイグアナは外気温より高い体温を維持して活動できるし、
メルテンスオオトカゲやオサガメは水温、海水温より高い体温を保つ事は有名。
現生の哺乳類でも貧歯類は比較的代謝率が低い。
身近なところでは冬眠する齧歯類や翼手類なども基礎代謝は高いが恒温性は低い。
とくに翼手類などはトーパー機能という休息時と活動時で代謝を変化させられるという
哺乳類らしからぬ省エネ的な生理機能を見せる。
問題なのは変温だの恒温だのではなく、内温性か外温性かと言う事だ。
内温性は自らのエネルギー消費によって温熱を生み出す事ができる。
爬虫類から進化した哺乳類。
だが爬虫類とは違うプログラム、違う設計図で哺乳類の歴史は始まる。
多くの脊椎動物が省エネルギー化をねらいとした戦略である。
消費を抑え、限りある資源や条件の下で生きようという保守的な戦略。
この国に生まれたのだからこの国に合わして生きる、みたいな。
あ、画像は気にしないで。
色気のないハナシだからちょっとブレイクよ。
哺乳類の取った戦略は幅広い適応と分布の拡散につながる。
ホッキョクギツネは-50℃の世界で生活する。
コウモリは大洋を越えて絶海の孤島にまで分布する。
生活様式の多様さ、生態におけるバリエーション、爬虫類を圧倒する。
うおおっ! (イッたらしい)
高い基礎代謝率、それに加え、哺乳類の最大の特徴、泌乳。
他の脊椎動物と一線を画すのはこの繁殖様式である。
子の世話をする脊椎動物は哺乳類以外でも普通に存在する。
鳥類は雛に餌を運び、スキンクやニシキヘビ、コブラは卵を守る。
ワニは1年以上も子を保護する。
ただ、これらの動物ははっきりいって胎生でも卵生でも産み落とした時点で
事実上、繁殖の儀式は終了している。
どう?男性諸君、 ヌケる?
雛に餌を与える? でもそれは外界の原資を利用しているに過ぎない。
つまり外温性と同じく環境に依存した子どもへのケア。
爬虫類で産後の子へのケアは約束されていない。行わない種も多いから。
託卵する鳥類も何も実の親でなくとも事足りる。
だが、哺乳類の初乳には多くの免疫グロブリンが含まれる抗体付きの栄養食。
母親が子育てを拒否するのが難しい状況になるようにプログラムされた進化。
育児放棄を困難にする授乳能力をはじめから標準装備しているのである。
交尾、妊娠、出産、授乳による育児、というストーリーで編成されている。
子がいなくなっても乳は張る。
育児までが生理機能として組み込まれてる点で劇的な進化なのである。
内温性の獲得、泌乳、外界の環境に依存せず今までの限定を解除する。
自らの生み出す温熱や栄養成分で自然界に対抗しうる画期的な戦略。
雪の中のイヌやネコを見て哺乳類の成功を考える。
この、ゴエモンのイヤそうな表情ったら・・
ここまで話せばわたしが実は哺乳類の方が好きなのが露見してしまったろう。
今度、機会があれば大好きな翼手類や鯨偶蹄類についてブログを書こう。
ちなみに、脊椎動物に於いて最大の劇的な限定解除は哺乳類ではなく、
両生類から爬虫類への無羊膜卵→羊膜卵に尽きると思っている。
では、また次回~
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