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2017/06
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落陽
 科学とは人間社会に役立つものだけが継承され推奨されるべきだろうか。

爬虫類のようなエキゾチックペットを飼育するとき、少なくとも分類学、解剖学
など、ある分野における学問をなしには語れない。

その辺は家族、あるいは伴侶として飼われるイヌやネコとは決定的に違う。
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近年、ペット爬虫類の図鑑+飼育解説の書籍をひと昔前と比べ多く目にするが
どんな簡易的なカタログ、小冊子的なものに至るまで必ず種階級群による学名、
即ち、属名と種小名からなる2語、亜種名を加えた3語の表記がなされている。
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趣味の領域ではあっても爬虫類飼育はサイエンス的要素を含んでいる。
そしてこれは各人の自由ではあるがその探求こそが趣味の醍醐味でもある。

新入荷
ヒロオビナキヤモリ ヤング個体
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ファシアータ・ゲッコウの名で流通するヘミダク

飼育下でしか得られない貴重なデータやCB個体はサイエンスの共有する財産である。
私は小学生の頃から持つこのエキサイティング、知的好奇心を後の世代に継承したい。

幼体の雰囲気を持つヤング個体
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昨今では我々ホビイストに対する世間の目は冷たく、逃がしたりしようものなら
人々は声高らかに法的規制を訴える。
つまり、爬虫類業界を取り巻く状況はあまり良くないと言える。
だが、別の側面から見るとそれはすでに社会的ブームになりつつある事も意味する。
ひと昔前までは国としてもまるで眼中になかった領域だからだ。

幼体時の透き通るような薄い皮膚の感じが美しい
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だが社会枠の中ではまるで必要のない分野。
それは趣味の範囲にとどまらず、生物学全体に対してのこの国の資本主義でもある。
なんらインパクトファクターを産出せず公共的に役立つ事のない分野に居場所はない。

成体になると属中では中型の部類に入る
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だが諦めてはいけない。
エキゾチックペット文化は経済効果とサイエンスの融合するある種、還元的な文化。
一般論としての動物愛護とは本質的に異なる趣を持つアカデミズムであり文化なのだ。
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その種の持つ個性を認め、独自の価値観で選択し飼育する。
生き物を飼育するのが善とか悪とかではなく、そこにはもちろん、飼育種に対し
友愛の情もあるが、探求心と謎解きにエキサイティングできる瞬間でもある。
このテの動物を飼育して自然史や進化に無関心でいる事は不可能なのだから。

小難しいラテン語なんか憶える気がなくても、どの国のどういう環境に生息して
いたかは気になるだろう。それを文献だったり資料が手に入らない場合はその
外見的形態などから推理して飼育環境を設定する。
飼育とはある意味では精密化学の領域だ。
そして飼育に成功し誰も知らないような新たな発見があった時・・・
生物学を志す者としてエキサイティングでない訳がない!

アカデミズムが人々の心をとらえたならこの分野の存在意義を見出せるだろう。
だが愛護とアカデミズムの信頼という意識改革を成さない限りこの趣味に未来はない。
昨今は展示即売会などのイベントも多く、業登録者も年々増え盛り上がりを見せつつも
その実、70年代から続くこの国の珍獣ブームの夕暮れ、落陽でもある。

みやげにもらったサイコロふたつ
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手の中でふればまた振り出しに戻る旅に
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陽が沈んでゆく

今日は帰り道たくろう熱唱してみました。

この趣味はとかく排除されようとしているのは我々にも反省点がある。
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事なかれ主義で対抗しうるだけの理念を持っていても口にしなかった。
でも、確立し強大になり理念が実績を伴った時、きっと認めざるをえないだろう。
この国の民主主義とアカデミズムと趣味と文化に親和性を持たせる事が出来る。

・・・眉毛ない。

今日は下ネタなしにしてみました。
また次回~











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(非公開コメント受付中)

ハードボイルドな熱い文章に美しい写真をありがとうございます。
二枚目と一番最後のにシビれました。
Re: タイトルなし
山田様、こんばんは。コメントありがとうございます。
そしてお褒めいただき光栄でございます。
お世辞と知りつつ照れますね、ほんとナルシストですみません(笑)
プロフィール

miyabi。

Author:miyabi。
TreeMateというお店のブログで、自家繁殖をメインとしています。
カメレオンやヤモリとの楽しい暮らしを紹介します。
代表 上原 雅美
徳島県徳島市国府町府中349-1
E-mail treemate@hotmail.co.jp
第10268号 販売 第10412号 貸出
登録年月日 平成22年4月28日
有効期間  平成32年4月30日

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